太郎丸・次郎丸物語
昔、昔、太郎丸と次郎丸と言うとっても仲の良い兄弟の山がありました。当然、兄の太郎丸のほうが高かったのですが、ある時、兄の太郎丸が「次郎丸、今日も松島の島々に沈む夕日はきれいだなあ」と言うと弟の次郎丸は「兄ちゃんは良かね、毎日きれいな松島の夕陽を見て。俺は兄ちゃんの影で一度も見たことがなか」すると兄の太郎丸は「なんで、早言わんだったか。よし、おまえが見えるように、入れかわろう」と言って太郎丸が動き出したと同時に頂上が崩れてしまい弟の次郎丸より低くなり、弟の次郎丸は毎日松島の美しい景色と夕陽を見れるようになり、大喜びしたそうです。それから、兄の太郎丸より弟の次郎丸が高くなったと言い伝えられています。
数年前にどら猫と訪れた事のある熊本県上天草市にある太郎丸・次郎丸嶽に数年ぶりに登って来ました。兄弟愛の伝説が残る山で標高こそ高くありませんが、伝説に思いを馳せながら登ると。とっても魅力的な山です。
朝早く鹿児島を出発しAM8:30登山口駐車場に到着。準備を済ませ太郎丸・次郎丸嶽の登山道がある集落へ向けて車道を歩いて行きます。前回もそうだったんですが、一年で一番暑い8月のお盆時期に登りに来ると言う事を今回もやってしまいました。何も考えてなかったんですよね…😑学習能力がありません。車道は焼けたアスファルトで熱気が凄く嫌な予感です。トホホ…
何とも言えないシュールなオブジェに導かれながら集落の私道を歩きます。
民家を進んでい行くとだんだん雑木林に入って行き、ここから登山開始です。
太郎丸・次郎丸嶽の分岐までは緩やかな登りです。
途中、「長寿の湧水」と言う湧水が出ていました。
ここら辺まで来ると容赦ないアブ攻撃を二人して喰らいはじめました。低山あるあるです。これはもう大変です。しかも虫よけスプレー車に忘れていました。😱サポートタイツを履いていたどら猫の足に嚙みついていました。手や足で払い除けながら分岐までたどり着きました。
アブを払い除けながら太郎丸・次郎丸の分岐に到着。標高の低い太郎丸嶽から登ります。ここら辺まで登って来ると景色がだんだん開けて来ます。風化した花崗岩、真砂土の登山道を歩いて行くんですが、階段状になっているので歩きやすい!
小島が点在するこれぞ天草!と言う景色がよく見えました。後方には次郎丸嶽も見えます。花崗岩が露出していてゴツゴツしてかっこいい山です。
時間が経つにつれ気温もどんどん上がって来ました。べジ猫が辛そうです。登山道の途中で少し休憩。
次郎丸嶽まで行ける気がしない…
マジか…
とりあえず太郎丸まではあと少しだったので、山頂までは頑張る事にしました。
ようやく太郎丸嶽到着🏔️
山頂からは次郎丸嶽がよく見えました。伝説通り次郎丸嶽の方がだいぶ標高が高そうです。
余りの暑さにどら猫はダウン…
長めの休憩
話し合いの結果、分岐まで下りてどら猫はそのまま下山、べジ猫は次郎丸嶽までピストンしてから下山する事になりました。
次郎丸嶽へ向かう登山道を進と「いなづま返し」とかいてある看板が!
どういう事かなと思いながらのぼって行くと正に「いなづま」の様につづら折りの急登が…
そういう事ね…
汗をぼたぼた垂らしながら登って行きます。
こりゃ仕事より辛いわ💦
つづら折りの登山道を抜けると恐らく山頂まではもう少し!道も変化富んで来ました。
山頂直下、このルートで一番の難所になるのかな⁈
15mほどのロープが張られた花崗岩の一枚岩を登ります。幸いこの日は天気も良く乾いていたので気持ちよく越える事が出来ました。
山頂手前、祠があり頂上付近を見渡せる展望台があります。
やっと来たぁ~!
祠から2.3分ほどで山頂到着
太郎丸嶽とは標高にして100mほど違います。優しいお兄ちゃんです。景色を一通り眺めてからどら猫の待つ登山口駐車場へダッシュで下山。
帰り道に通った集落では猫ちゃんたちがみんなでお昼寝🐈🐈⬛
少し遅れてべジ猫も登山口駐車場に帰り着く事が出来ました。本当に暑かったので今度登るときは涼しい時期にしようと思います。
帰りに温泉入り天草の地魚ランチを食べて帰路につきました。
byべジ猫・どら猫