知人から、霧島にミルキーブルーに染まる沢があると聞き
『いつか行きたいね~』とメス猫さんと話をしていた(6月頃)
先日(9/26日)今年最後の遡行と思い、霧島川左俣へ沢登り遡行をしました。
その遡行にメス猫さんはいない。なぜならその日は仕事であった・・・。
家に帰ると『ブーブー』と文句が聞こえてくる。
どうやら霧島川に行きたかったようで・・・・・。
『また来年行こう!』となだめながら週を明けた所、なぜか週末はかなりの快晴のようで。
『もうこれは沢に行くしかないね』
と2人で話をし遡行計画を立てた。
今回の沢は前回遡行した霧島川左俣では無く、霧島川右俣へ行く事に。
※(右俣は知人から聞いた情報で立派な滝がある沢で遡行記録もほとんど無いそうです)
遡行計画は地図を見ると、獅子戸岳の尾根に出る感じだったので
『こうなったら獅子戸岳と韓国岳もついでに登っちゃおう』という事で若干無理やりではあるが、霧島川右俣~獅子戸岳~韓国岳~えびの高原経由~と言う計画を立てた。
半ば強行的なバリエーション要素満載の遡行計画です。
今回遡行したルートはこちら↓
AM6:30にえびの高原へ集合とし、入渓地点のしんもえ橋まで車で向かい入渓します。
ルートは先日遡行した霧島川を二俣の所まで進み、その後右俣へ向かう予定。
前回の霧島川左俣を遡行した時に、大した沢じゃないだろうと寒い中、最初から水線を攻めまくり、二俣まで行くのに1時間かかった。
今回は、普通に遡行し25分で二俣へ到着。
思わず『前回どんだけ遊んでたんだ!ってぐらい早く着きましたね』と一言。
そこから最初の滝へ向かう。
二俣から15分ほどで15Mほどの大滝に到着。
オーバーハングしていて、とても登攀できる滝ではないが、景観は絶景と言えるレベル。
しばらく景観を存分に楽しみました。
左右のどちらかを高巻くか皆で相談し、左側(右岸)を巻く事に。
大滝の近くはかなり急登で、骨が折れそうだったので二俣の手前までもどり、地図を見ながら尾根伝いに登ります。
当然のことながら、ピンクテープも踏み跡も無く、ワクワク・ドキドキしながらのルートです。
無事、新燃岳へ続く林道へ出て来ることが出来ました。その後、下れそうな尾根を地図を自分の目で探しながら下ります。(途中ロープを使いました)
無事に沢に出られたところでミルキーブルーの沢を進みます。
沢はさらに青くなっていきます。
所々の小滝もいつもの小滝より綺麗に見えます。
最初の大滝より1時間半遡行した所にまたまた大きな!!
さらに青く輝いた大滝が出てきました。滝上部のチョックストーンが映えています。
『なんて素晴らしい景観なんだろう』
と、感動しているご様子。(撮影会が始まっています)笑
そしてまさかの、くじゅう連山の紅葉にすら
感動しないメス猫さんも感動しているではありませんか!
ここでも景観をたっぷりと鑑賞し、高巻きをします。(ここも右岸を巻きます)
もう、以上は無いかな~・・・と大滝の余韻に浸りながら1時間程遡行していると・・・
ドーン!と大きな釜が出て来ました。
水の綺麗さが半端なく!また4Mほどの登攀出来る滝も付いています(笑)
『猛暑日だったら飛び込んでるね!』と
皆が水に濡れないルートを進む中、
泳いで中央突破です(笑)
たっぷりと釜を楽しみ、20分程進むと本日3本目の大滝が!
圧巻の水しぶきです。
ここで小休憩をし滝を高巻き(左側に容易な巻道あり)し、沢を進みます。
水が少しずつ、透明になっていく沢
15分程度で堰堤に到着。
水が綺麗なので、堰堤も光って見えます。
堰堤を越えると大きな河原に出て来ました。右側に新燃岳が見える場所で昼食を摂ります。
メス猫さんは寒くなってきたのか、岩に抱き着いて、
『あったか~~い』と嬉しそう。
ここからは平面な河原歩きが続きます。距離を河原で稼ぐと源流に近づいているのか、
水が透明になり、水量も少なめに。
頃合いを見て、獅子戸岳方面へ稜線を見ながら登ります。
地図を見ながら傾斜の緩い稜線にむかっていると・・・・
まさかの『藪』です。
そして追い打ちのように足に木が刺さりまくります。
特に『ミヤマキリシマ』が(笑)
5月には綺麗に咲き誇る『ミヤマキリシマ』がこんなにも凶器になるとは思ってもみませんでした。
来年からはミヤマキリシマへ対する見方が変わってきそうです(笑)
地図だけではなく、地形を見て藪回避も学ばなければいけないと感じました。
30分程ミヤマキリシマと格闘し、何とか必死で登山道に抜け獅子戸岳へ向かいます。
獅子戸岳山頂から見る新燃岳はまた格別でした。
時間も押し気味だったので、急いで韓国岳へ向かいます。
丁度、夕暮れ時だったのもあり、今日の韓国岳は一段と綺麗見えました。
そして夕日が一段と綺麗で『今日は絶景日和だったな』と山頂で記念写真。
体力が残っていない事を想定し、下山ルートはえびの高原下山ルートです。
半分ぐらい進んだところで日が落ち、あたり一面暗くなります。
ヘッドライトを装着し、下山途中にメス猫さんが
『私のライト暗いんだけど』と文句言ってきます。そろそろ買い替え時?
と話をしながら、ゆっくりと帰路に着きます。
えびの高原駐車場についたのはPM19:30。
すっかりと暗くなってしまいました。
TOTAL12時間という遡行・山行でしたが久々に充実した一日になったと思います。
この霧島川右俣、
紅葉シーズンに行くとブルーの沢と赤黄色の紅葉が綺麗に重なり
さらなる絶景を楽しめそうですね。
次回、時間が取れたら、紅葉シーズンに行ってみようと思います。
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