クライミングの装備って色々あります。
そんな中で、山登り、沢登り、クライミングをされている方は絶対持っていると思われる
ギアの一部カラビナを紹介します。
カラビナとは?
カラビナとは主にクライミングや沢登りに使用するギアの一つです。使い方はフックが開閉するようになっています。
ロープを通して使ったり、支点に繋げたり、用途は多種多様です。
メジャーアクシス・クローズドゲート=25kN(約2.5トン)
カラビナが最も強度を発揮する荷重方向です。常にこの方向に荷重が加わるように心がけて下さい。
オープンゲート=8kN(約0.8トン)
ゲートが開いた状態でメジャーアクシス方向に荷重されると、本来の強度の半分以下でカラビナは破断します。ボルトハンガー側のカラビナゲートが岩と干渉して開いたり、 墜落時の振動によりカラビナのゲートが一瞬開いた状態のときに発生します。
マイナーアクシス=8kN(約0.8トン)
カラビナが最も苦手とする荷重方向です。クイックドローのカラビナが、ロープの流れでずれたときに発生します。クライミング中には、この荷重方向になっていないか常に注意して下さい。衝撃荷重はもちろん、静荷重でもマイナーアクシスに荷重しないで下さい。
クライミング中はカラビナの向きに注意を払い、メジャーアクシス方向以外に荷重しないことが重要です。
また、以下のようなカラビナは絶対に荷重がかかるような状態で使ってはいけません。
キーホルダー用途のカラビナや
ノーブランドで検査を受けていないカラビナ(ニュートン表記の無いカラビナ)
見た目は似ていますが、強度は全く異なります。間違えて使うと命に関わることに・・・・。
カラビナの種類
ベントゲートカラビナ
ロープクリッピング性能を追求して生まれたのがベントゲートです。ゲートをくの字に曲げることでロープクリップを容易にし、ゲートオープン間隔も広がりましたが、クリップしやすい反面、ロープを通す向きを間違えると、ロープの動きでゲートが開いて外れてしまう、という危険性も秘めています。ベントゲートはロープクリップ側に用いるのが原則
ワイヤーゲートカラビナ
ゲートをステンレスのスプリングワイヤーとすることでゲートオープン間隔が大幅に広がり、ロープクリップのときロープがワイヤーゲートの2点で接するので、安定したクリッピングが可能です。
ワイヤーゲートには雪や水が侵入する部分が無く、凍りついたとしても比較的容易に氷を取り除くことが可能です。また、グローブをした状態で扱いやすいゲート形状でもあることから、ウィンタークライミング用のカラビナとしても多く選ばれています。
オーバル型カラビナ
当山岳会でも使っていますが、エイトノットを作る際に、間に挟んで使う事があります。
オーバル型なので引っ掛かりが無く、滑落した際にスムーズにエイトノットを外すことができます。
HMS型
見た目は洋梨のような形をしており上下で幅が大きく違います。ロープなど入れやすくなっています。沢登りやクライミングでよく使われていますね。
オフセットD型
オフセットD型は、衝撃にとても強くカラビナの中では最も主流となっています。ロープなどを支える角の部分がカラビナのゲートとは反対側の「スパイン」と呼ばれる脊柱に近く荷重方向が決まっていれば抜群の強度を誇ります。
ストレートゲートカラビナ
ストレートゲートカラビナは沢登りからアルパインクライミングまで幅広く使用できる形状のカラビナギアの事。
ゲートミスオープンしにくので、使い方はプロテクション側のカラビナとして使用されています。
スクリューロックカラビナ
スクリュータイプのカラビナは安全環をネジのように回してロックします。
カラビナの中では最も安全で確実です。
カラビナ(オートロック)
スピィーディーに操作できるカラビナです。
でも、たまに途中で引っ掛って、半閉まり状態の時もあるので、必ず目視で確認しましょう。
慣れれば全く問題無いが、ゲートが閉じている時は、常にロックが掛かっている状態なため、ゲートを開けるのに毎回ロックを解除する必要性があります。
カラビナの選び方
UIAAとCEの記載のあるものを選びましょう
UIAAというのは国際山岳連盟の安全基準を満たしている・CEがヨーロッパ基準に満たしているという事
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