鹿児島の沢登り

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沢登りって何?

沢登りとは、川の上流を川に倣って遡行(流れをさかのぼっていく事)する事です。

何が楽しいの?

楽しさは、見たことのない風景や美しい滝に出会う事ができ、時には人が入った事が無いような山奥に巨大な大滝があったり、絶景に出会えるなどといった、山登りとは違った達成感があります。

山登りは山の稜線を進みピーク(山頂)を目指すが、

沢登りは川の流れに沿って進んでいきます。ピークを目指して遡行する場合もあったり。

山登りと違うのは、クライミングに近い技術が必要になるという事。

川のさかのぼっていくのだから、当然多少の危険は伴います。

大きな滝に出会ってしまい、その先に進めなくなった場合、滝を登攀(のぼる)するか、右岸・左岸から巻いて登るなど、クライミング要素も必要です。

山登りには難しさを表すレベルがあるが、沢登りにもそのようなレベルがあります。

主に

1級が初級者向き、2級が初~中級者向き、3級が中級者向き、4級が上級者向き、5級は熟達者向き、6級が篤志家向き

1級(初心者向き)
岩場でIII級のピッチをリードできる者や、沢に慣れたパーティーはロープ不要の場合が多い。

登攀要素も少なく、沢登りを始めたばかりの方でも経験者と一緒に行けるようなルートが多い。

さかのぼった後も、林道や登山道が近くにあり帰路も比較的、容易に出来ます。

エスケープルートを見つけやすい等と言った利点も。

2級(中級者向き)
初級者のみでの入谷は控えたい

滝の直登にはロープを要する場合もある

高巻き技術も必要、地形図を見る知識が必要だったり、携帯の電波が全く入らないようなところもあったり、帰路も山道(ルートや踏み跡のない道)をGPSや地形図を見て下るルートが多いです。

3級(中級者向き)
滝の直登には部分的にIV・V級のピッチも含む

ゴルジュの通過にも高度な技術を要する、

大きな滝の登攀や、バリエーション豊富なルートが多く、クライミング技術はもちろんの事、

様々な技術が必要になります。

エスケープルートが無い

※鹿児島の沢を調べると2級以上の沢は少なく、殆どが初級者~中級者向きなのでは無いでしょうか(書籍は古いデータしかない為、ヤマレコやヤマップで調べたほうが無難です。

どんな人たちが沢登りをしているのか?

山登りをやり始め、色々な山を何度も登り、山登りでは満足できなくなった方々や、

暑い夏の日に、山に登ると熱中症になるので、涼しい川からピーク(山頂)を目指して登ったり

山でみる絶景に惚れ、色んな絶景を見てみたい。と言う方々が沢登りをしています。

クライミングと同等技術も必要な為、クライミングをされている方も好んで沢登りをしています。

どんな装備が必要なの?

主にクライミング装備と重複しますが、

  1. ハーネス
  2. 沢靴
  3. ヘルメット
  4. ドライロープ(20m~30m)
  5. 登攀用ロープ(30m~50m)
  6. ビレイデバイス(ATCやエイト環)
  7. スリング多数(60cm~240cm)
  8. 手袋
  9. クイックドロー&カラビナ多数
  10. カム・ハーケン(多数)

上記の装備が基本装備です

濡れたら帰りが大変?

沢の中で泳いだり滝を登ったりするので、当然ですが帰りはびしょ濡れです。

基本的には着替えは必須であり、また沢登り後は高確率でお風呂に入って帰ります。

服も身体も泥だらけになる事があります。

鹿児島の1級・2級の一部の沢を教えてほしい

小谷川沢登り(1級)/霧島

初心者でも比較的安全に遡行出来る沢です。鹿児島で沢登りをしている山岳会なら、皆知っている沢です。途中にある『大滝』は圧巻です。

『遡行時間』 :5時間
『場所』   :〒899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂『硫黄谷噴気地帯公園近く』から10分程
『アクセス』 :霧島神宮より車で18分

霧島川右俣~左俣沢登り(1級)霧島

霧島にミルキーブルーに染まる沢

新燃岳の規制レベルにより入渓できる範囲が変わります。事前にチェックして遡行しましょう。

十曽川沢登り(1級)/伊佐市

伊佐市にある十曽池公園には,人造湖やそれと隣接して十曽青少年旅行村がありキャンプシーズンになると市内外から多くの人が訪れます。釣りやバードウォッチングなど自然を満喫できます。
その近くにある『十曽川』

夏場は水がとても冷たく、猛暑日におすすめの沢です(2024年・水源が変わったのか?入渓地点が既に汚く・・・)

『遡行時間』:6時間
『場所』  :〒895-2631 鹿児島県伊佐市大口小木原2409−10
『アクセス』:十曽池公園より車で10分程度上流に向かいます。

甫与志沢沢登り(1級)/肝付郡

肝付郡にある『甫与志岳』付近にある沢。滝の連続した沢で心地の良い登攀が楽しめます。
連続した50mの大滝もあるので、登攀する際は経験者と行くようにしましょう。

(岩場が風化し、脆い箇所多数あり、3点支点/安全確保をして登攀しましょう)

『遡行時間』:5時間(山頂の甫与志岳経由の場合)
『場所』  :〒893-1203 鹿児島県肝属郡肝付町後田
『アクセス』:大隅広域公園より車で25分

黒尊沢(1級)内之浦

肝属郡肝付町にある沢です。

沢は初心者・中級者の訓練としては楽しめる沢となっています。

入渓地点もわかりやすく駐車場もスペースあります。

ただ、ぬめりで滑りやすい所が多くなっている箇所もあり、遡行時には注意が必要です。

『遡行時間』:6時間
『場所』  :新富、〒893-1207 鹿児島県肝属郡肝付町
『アクセス』:国見トンネル近く

猿ヶ城渓谷沢登り(2級)/垂水市

鹿児島沢登りの中では2級の沢登りとして、皆さんに親しまれている沢です。
夏場は下流のほうでキャニオニングや水遊びをしている方をよく見かけます。

鹿児島壱!といっても過言では無いほど、水が透き通って綺麗でしたが、最近はちょっと濁り気味・・・。
泳ぎが多い沢です♪(ライフジャケットがあれば疲れにくく、遡行も楽に)

『遡行時間』:6時間
『場所』  :〒891-2111 鹿児島県垂水市新御堂
『アクセス』:『猿ヶ城渓谷森の駅たるみず』より車10分ほどの所にあります。

ナメエゴ沢沢登り(2級)/垂水市

猿ヶ城渓谷の下流から入る支流にあります。

登攀要素もあり、色々な技術が必要となってきます。遡行後は刀剣山を登って下ると言う、ハードな工程が待っています。

遡行後に山を登って下るイメージでしょうか。体力はそれなりに必要です。

『遡行時間』:6時間
『場所』  :〒891-2111 鹿児島県垂水市新御堂
『アクセス』:『猿ヶ城渓谷森の駅たるみず』より車で5分ほどの所にあります。

最後に

沢登りは一歩間違えると死に直結する事もあります。

しっかりと勉強し、経験者に学び遡行されて下さい。

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この記事を書いた人

九州の登山をメインとした山と猫が大好きな夫婦が作った、山の会です。
気の合った仲間同士、楽しく活動しています。
snsはInstagramにて、山行ログはヤマレコにて。

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