神々の山嶺~伯耆大山編~

とある1月某日

孤高の猫

今年の雪山登山のクライマックスは
やっぱり伯耆大山だよね!

…と、雪山大好き孤高の猫さんからの念押しが入る

早速いつもの雪山登山メンバー

野良猫君・孤高の猫さん・メス猫で作戦会議を開始

3にゃんの決行の日は
2月19日とし

決行の日に向けて

各自黙々と訓練したり

みんなで雪山訓練山行したり

暇さえあれば天気予報をチェックしながら

決行の日に備えていたのだが…

メス猫

どうも天気が悪い


ギリギリまで天気予報と睨めっこをするも

回復しそうな気配もなく

リスケすることに決定(※rescheduleの略)

しかし、次週も天気は余り良くないようだ

結局、3にゃん達は協議の結果

決行日を3月5日に再決定した

またまた決行日まで毎日天気予報と睨めっこする日々

メス猫

今度こそ晴れてくれ〜

と祈るように願うメス猫

何故なら今回の大山は3回目のTRY

過去2回とも山頂まで制覇はしているものの

日本海の気まぐれな天気に翻弄され

1回目雪山デビュー戦では

天気予報は曇り
当日は曇りとガスガスの中、足元だけを見て登り

6合目からは爆風にさらされ

9合目ではホワイトアウトにも遭遇

山頂に到着しても
結局何も見えないまま凍えながら下山するという

なんとも残念な雪山体験となった

15m先が真っ白で人が消えるガス具合(R4年3月)
R4年3月、山頂にて(弥山は見えず)

2回目は夏山登山

天気予報は曇り午後から雨予報

運がよければ
晴れるかも?!と南国鹿児島県から鳥取県まで高速をかっ飛ばし向かうも

到着時には小雨模様
結果、またもや山頂では曇り空で景観殆ど見れず

下山時は階段地獄に脚をやられつつ帰鹿する(´;ω;`)

R4年8月、山頂にて(弥山は見えず(笑))
山頂小屋はガスっぽい

山頂でしか買えない山頂バッチが買えたのは嬉しかった

※夏季限定

それで今回は3回目のTRYである

今回も天候不良なら

孤高の猫さんがよく言う

孤高の猫

山に呼ばれてないってことだよ!

・・・ってことなのかと、内心思うメス猫

そんな思いを持ちつつも

メス猫

今度こそ!
(姿を見せてくれ伯耆大山よ!)

の気持ちで

今回も前回と同じくルートはこのように設定

しかし、ここで誤算が( ;∀;)
南光河原駐車場(夏山登山口に一番近い)へ23:30に到着するも

まさかの満車で停められず(;’∀’)
天気が良い予報だと、こんなに人が来るのかと驚愕する

大山第一駐車場(スキー場へはココが近い)

空いている駐車場を探し

何とか第1駐車場に停める事が出来た
因みに夏山登山口から一番遠い駐車場だ
スタート地点が去年より遠いので

プラス30分行程が増えるな‥と

若干不安を覚えるメス猫

仮眠を取り、準備を整え

朝5:30にスタートするも

ちょっとしたアクシデントで

一旦駐車場に戻ることになり、

ここで時間を30分程ロスし

結局、6時過ぎに再スタートした

朝6時、ヘッデン不要でした

今回は去年よりも雪が多く

雪の状態も若干シャーベットに近い感じで歩きづらかった

1合目~2合目あたり
メス猫

なんだか、去年より歩きづらいね💦

と、孤高の猫さんに話しかけると

孤高の猫

去年の雪の状態は良かったからね~
天候は最悪だったけど(笑)

と言われる

雪山と一概に言っても

気温や登る時期で

山のコンディションはコロコロと変わるなぁ~と

今更ながらに実感する

ルートも去年と同じ場所なのに見た風景が全然違う

去年は前半飛ばしすぎて

後半バテ気味だったので

今回はペース配分をしっかり考えて登る

5合目までは思った通りの晴天に恵まれ

順調に標高を重ねていく

5合目(まだまだ晴天)

しかし晴天だからと言って、油断は出来ない

大山という山は

気まぐれに気分を変えやすい山なのだ

6合目避難小屋

案の定、6合目からは

風速15~20mの爆風に晒される

(ある意味、予想通りだ)

6合目を過ぎてから15m~の爆風
メス猫

ほらやっぱりね…

そう簡単には登らせてくれない山
それが、
伯耆大山!!

なんて考えながら登っていくと

野良猫

メス猫さん!TOPで登って!!!

ゴーグル付けるタイミングでいきなりのTOP指令
メス猫

え?!
この爆風の中、TOPで登れとな!?

なのか?野良猫君よ・・・と一瞬思うも

ハッとするメス猫

メス猫

そうか
野良猫君はメス猫のために
成功体験※2を経験させて
自信を持たせようとしているんだ!

と野良猫君の意図に気づいたメス猫は

そこから俄然やる気になる

時折、立ち止まりながら歩みを進めるメス猫

※2 成功体験とはゴールを達成するために実際に行動を起こし結果を出すこと

爆風が来るたびに身体が持ち上がる感覚がするも

耐風姿勢※3をとり、少し弱まった隙に歩を進めるのを繰り返す

※3 耐風姿勢:強風や突風によって身体が飛ばされないように

 一時的に立ち止まってやり過ごすテクニックのこと

野良猫君と孤高の猫さんが

メス猫を信じてTOPを任せてくれているんだ!

頑張るぞ!と強い気持ちで

6合目~8合目の爆風をなんとかクリアした

満身創痍でござる~なメス猫

因みに後から野良猫君に

メス猫

メス猫に成功体験を経験させようと
TOPを任してくれたんだね、ありがとう♪

と、野良猫君にお礼を言うと

野良猫

成功体験?何のこと?

あの爆風でメス猫さんが
もし仮に吹っ飛んでも
フォロー出来るように
孤高の猫さん(提案)と
話し合って
TOPを行かせたんだよ~(*^。^*)

…と、言われる(´;ω;`)

後から写真を見ると

孤高の猫さんががっつりメス猫をフォローしている様子が激写されていた

落ちても良い様にしっかりサポートしている孤高の猫さん
全然気づいていないメス猫

なのに爆風の音で横でサポートされていることに

全然気づいていなかったメス猫w(;’∀’)w(ごめんにゃ)

9合目に到達すると

あの爆風は何処へやら・・・

写真を撮りまくる孤高の猫さん

風一つない、真っ青な空と伯耆大山が

3にゃん達を出迎えてくれた

今までの疲れも忘れて、はしゃぎまくる3にゃん

一歩一歩踏みしめながら、この好天に感謝する

山頂に到着し、喜びの記念撮影を終え

R5.3月、大山山頂にて

過去2回到達出来なかった4

※4 天候不良では行くことができない

大山(弥山)の頂き

本当の山頂、弥山の頂きへ到達した

遠くに見える剣ヶ峰をBackに

あまりの景色の美しさと

今までの色々な想いが重なって自然と涙がこぼれるメス猫

メス猫

野良猫君、・・・キレイだね。ありがとう。

…と涙声交じりの声でお礼を言って横を見たら

え!?野良猫君、居ないんだけど

景色に夢中になって遠くの方に行ってるじゃないの

メス猫

の~ら~ね~こぉ~(# ゚Д゚)

野良猫

メス猫さんと一緒にキレイな景色を見たいんだ☆

と、言ったのはどこののら猫や(‘Д’)

寧ろ、孤高の猫さんと一緒にキレイな景色見てるじゃないかぁぁぁぁ

みぎゃやあああああああと文句を言いつつ

名残惜しいけれど下山することに

今回はまるで山に呼ばれたかのような山行となった

毎回、山行では途中が一番苦しくて

なんでお金も時間もかけて

こんなキツイことしてるんだろう…と

自問自答し

そのたびに何度もめげそうになるけれど

こんな感動的な景色に出会ったり

仲間と助け合って登る山行は

どんなに苦しくてもやめられないんだよね

達成感でウキウキの二人

メス猫自身、まだまだ勉強不足で足りないことだらけだけど

今回の山行はひとつ課題をクリア出来たなという、確かな達成感があった

そのことを孤高の猫さんに言ったら

孤高の猫

そうだよ!

何でも一歩一歩経験を積んで進むしかないんだよ
誰だって急には無理だよ

今のやり方を続けて
経験を積み上げていく方法が正解だよ

と叱咤激励された

去年までは雪山を嫌がって

泣き言ばかり言ってたメス猫が

今回は文句も言わず完登できたのは

もちろん野良猫君や孤高の猫さんのサポートのおかげでもあるし

わたしは出来る』と

自分のこと、

仲間のことを信じた

そして今までの訓練の結果あるなと実感した

大山山頂では色んなパーティが来ていて

私たちが天候不良でリスケした

2月25日にも登っている人に話を聞くことが出来た

メス猫

25日はかなりの天候不良だったみたいですね

大丈夫だったのですか?

おじさん

風は凄かったけれど、
ホワイトアウトはしていなかったし
問題なかったよ
ただガスが多かったね

夏山登山道を選んだ人は
6合目の爆風で引き返す人は多かったみたいだね

やはり天候はあまり良くなかったようだ

その話を聞いて

やはり先週決行していたら

去年と同じくガスガス山行&暴風山行

登頂するも真っ白写真になっていたなぁと思うメス猫であった

因みに偶然お喋りしたおじ様は年齢は50代半ば位なのに

爆風と視界不良の中

滝沢リッジルートから完登した猛者でした(*’ω’*)化け物かw

凄い人(化け物)がゴロゴロいる世界なのだなぁと改めて実感

今のメス猫には、滝沢リッジルートはもちろん無理

メス猫

でも、いつかは行ってみたいね
…行けるようになりたいね

と話すと

孤高の猫

夏山登山道ルートは
悪天候も好天候も経験して達成できたし

来年は一歩進んで
アルパインルート入門編をやりましょう!

野良猫

それまでに調整して

滝沢リッジルートは無理でも
○○ルートなら
メス猫さんも行けるでしょ♪

と俄然やる気になった3にゃんなのでした~( *´艸`)

今回の山行に行ってくれたメンバーに感謝×感謝

さらば伯耆大山よ、また逢う日まで

最高の景色を最高の仲間と!

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この記事を書いた人

メス猫として婚活中に山で野良猫さんと出会い、2019年にゴールイン
広報担当「ゆずぽん」「黒玉」と共に山に家庭に仕事に奮闘中!
一緒に遊んでくれにゃあ~♪

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