こんばんは、メス猫です^^
コロナの影響で会山行が出来なくなって久しいですが
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
エピローグ
先日、去年仕事で行けなかった
念願の『猿ヶ城渓谷』へ野良猫君とデートに行ってきました♡
鹿児島県の沢では上級と名高い猿ヶ城渓谷(沢登り)
ここだけの話、この沢は事故が多発していて、とっても危険な沢です
だから、ビビりのメス猫は
自分の技量的に難しいだろう・・・と思ってました
しかし、デートということで
『手前の入口付近の沢で遊べば良いじゃない?』という
野良猫君の言葉を鵜呑みにし
ウキウキ気分で用意していたら
前々日にライフジャケットを購入したり
ルートを読みこんだり
なんだか、ガチな雰囲気・・・
『ねぇ、全部遡行する気なの?難しいと思うよ』
『何ヵ所か難しい場所あるけど,大丈夫!難しいところは巻けば良いんだから』
無理はしない・・・という野良猫君の言葉を信じ、
今回の沢登りデートはスタートしたのでした
今回遡行したルートはこちら↓(途中撤退です)
入渓開始地点
AM7:00
猿ヶ城キャンプ場の駐車場から
刀剣山に向かって登山道を5分程歩くと猿ヶ城渓谷に着きます
ニッコニコの野良猫君と入渓です
しょっぱなから泳ぎスタート💦
朝早い為、誰もおらず水もかなり冷たい
そのまま、どんどん泳いで進んで行きます
前々日に購入したライフジャケット(4000円)が大活躍♪
途中、青々とした「ますヶ渕」に到着
早速、二人でターザンごっこ遊びをします(笑)
※体力温存の為、程ほどに切り上げ、先を急ぎます
はじらいの滝
※はじらいの滝の由来はなんだろう?
はじらいの滝(高さ10m)が勢いよく水を落としています(深さ4-5m)
以前はロープが取り付けてあり中央のクラックにボルトが3本あり登れたそうですが
現在は、そもそもロープが取り付けてあった岩は崩落してありません
ここは赤線のように進むか(ファイター用)
または巻道(オレンジ線)を利用します^^
対面に見えているのは・・・・
猿の踊り場
この猿の踊り場は、はじらいの滝の真上に位置しています
白磁の床
エメラルドグリーンの淵の先に
真っ白い花崗岩のスラブが一面に広がっています
猿ヶ城渓谷の中でも最も美しい場所と言われていますが・・・
今回は水量が少なく残念ながら
いつもの美しさを感じることが出来ませんでした
天然のプールもこの有様(泣)↓
丸いプール状
丸いプール状の淵を泳いで抜けると
上には壮大な岩場の数々・・・・・・
沢はここから右へ急カーブ!
ここからはさらに巨大な岩場が出てきます。
しばらく進むと登れなさそうで登れる箇所がいっぱい出てきます。
ここは左側を行こう♪
左側の壁を掴んで登れます
斜面が右傾斜になっているので慎重に進みます
結構高さがあり怖いです
今回の核心(2級の恐ろしさ)
今回の核心部分、3段の滝です
大淵の中に3段形状の滝が現れます
①・②はフリーで登れるとの前情報を得ていたので
野良猫君が取り付き先を探します
下は大淵、深さが5mほどあり足場はありません
1段目滝の手前から登れないか15分ほど格闘していましたが、あきらめたご様子。
①のラインから登りました。(もう少し筋力があれば手前からも行けるかも?)
ずーっと泳ぎながら①の場所へ取り付き、壁伝いに②の場所へ向かいます。
その後、①の滝の落ち口場所から
ハーケンとロープを使い、メス猫さん(妻)を引き上げます
野良猫君の足の方向が大丈夫かな?と不安になりますが
引き上げられるメス猫も必死です(写真も撮れる状況でありませんでした)
野良猫君が居なければ、上がるのは不可能だったでしょう
ありがとう、野良猫君
その後、ロープで確保しながら二段目の滝を直登します
水量に負けないように、慎重に進みます(落ちたらもう登れない💦)
三段目の滝に到着
ここは三段目の滝の壁には以前使用したと思われるボルトorビスの跡がありました
以前、誰かが登ったのでしょうか?
しかし、現在はそのボルトもサビ落ちており直登は無理でしょう
小休憩し、③の方向へトラバースします(緊迫した場所なので写真は撮れず・・・)
地獄への誘い
終わったあとだから言えますが
今回は野良猫君に騙されました
(デートだって言ってたのに・・・ウソツキィ)
岩場(急斜面)トラバースの難しさ・厳しさを
存分に味わうことになりました
実は初めて
沢登りで死ぬかもしれないと思いました
今回、トラバースした場所は岩場の上ですが
その岩場に行くまでの難しさ(足場がほぼない)
遠くから見て行こうと思ったルートと
実際触った石の感触が非常に乖離していたことが原因だと思います
実際、触ると手を入れるところはほとんどなく
10センチほどの足場はすべて崖側へ斜めになっており
普通に立つのも困難な状況
思うのと、実際にするのがこんなにも難しいのは、はじめての体験でした
失敗したら即死亡の場所で
引き返すことも出来ない
今まで学んだ知識を総動員しこの困難をクリアするしかない!とのことで
野良猫君がハーケンで確保を取りつつロープで
メス猫を引き上げました
女性にはとても登れる高さではなく、リーチが完全に足りてませんでした
なんとか、無事、山道に出れた時には
二人で抱き合って生還を喜びました
これがつり橋効果だよ♡
と言っておりましたが、
元々、相思相愛の私たちには関係ありませんからね?
メス猫は今まで、
ロープを直すのも野良猫君だよりでしたが
今回、滝の横で流されないように踏ん張りながら直したり
過酷なことをしたせいか、急に出来る様になりました(追い詰められた?)
沢登りは二人の技術がほぼ一緒でないと片方に物凄い負担をかけます
今までの沢は上級クラスでは無かったので
そこまで力の差は感じませんでしたが
野良猫君には甘えっぱなしで
野良猫君に何かあった時はリカバリー出来る能力が無ければいけないと
非常に猛省する沢となりました
林道へ
もう二人とも手指の感覚が限界でしたので、そのまま林道へ抜け
残り遡行5分の1程度でしたが、撤退することにしました
途中、お日様が差す場所で生命の大切さをしみじみと感じました
帰りの林道は所々、崩落しており
7月の集中豪雨が影響しているようです
今回のメス猫の手はパソコン打つのも非常に痛いあり様です(泣)
指の皮が剥けたのは初めて(痛いよ~💦)
力の使い方が悪いのかな?
1時間ほど歩いて、入渓地点へ戻ったメス猫は
入渓地点へ
生きてることをかみしめて
今回の遡行を終わりました
追記
家に帰って、再度参考本を読んだら
『三段の滝』は直登出来ない。もっと手前で巻くようにと書かれていました
実際のルートは大淵に行く手前で左に上がればよかったようです(´;ω;`)
騙したな!野良猫め
終わり。