こんにちは^^ メス猫です
本日は、山岳会について説明しようと思います
いわば山岳組織のひとつですね
初心者の方が登山をはじめようと思って、色々検索すると
『山岳会』とか『登山サークル』ってキーワードがよく出てきますね
山岳会とは、登山家によって登山のために組織される団体。 The Alpine Clubと固有名詞にした場合は,1857年にイギリスで創立された世界で最も古い英国山岳会をさす。その後 1863年創立のイタリア,スイス,1869年のドイツ,1874年のフランス,1878年のオーストリアの各山岳会などが生まれ,現在では世界各国にある。日本では,1905年に創立された日本山岳会が始まり。近年では全国各地に地域,職域,学校などの単位で数多くの山岳会がつくられ活動している出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
以前、メス猫は約4年半ほど、とある山岳会に所属していました
ではなぜ、メス猫は山岳組織(山岳会)に入ろうかと思ったかというと
一番の目的は『安心・安全な登山を楽しむため』です
登山を始めた当初、ひとりで山に登っていました
仕事をしていたりすると、友人と休みが合わなかったり、
そもそも友人たちが山自体に興味なかったり
登る相手を探すのも面倒でしたので、ひとりで登る方が楽だなぁと思ってたからです
その頃のメス猫の山知識と言えば、
インターネットで手に入れた『にわか知識』と『山の本』と
※まちがった地図だけです
本で勉強して、ひとりで実践というスタイルでしたので
※正解を教えてくれる人がいないので間違ってても気づかない^^;
時として、山と言うのは万全な準備をしていても
イレギュラーなことが起こるのが山です
そして、慣れたころに「プチ遭難」しました
時間にして1時間ほど道迷いを経験💦
結果的に正規ルートに無事に戻ることができ事なきを得たのですが
この事件はメス猫の中で『山に対する恐怖心』を植え付けました
ちょっと登れるようになって、調子に乗っていたんです><
登山を始めてから、ずっと一人で登り続けてきましたが
単独行の限界や危険性を感じていました
距離のある縦走登山やバリエーションルートにも憧れや興味があっても
一人ではできないことが数多くありました
本格的な登山をするには、どうしても信頼できる「山仲間」が必要だと痛感したからです
この事件をキッカケに
山岳組織なら
間違いないだろうと思い山岳会へ入会したわけです
山岳会に入会するメリットは
①安全に対する意識が高いと思っていた…
当然ながら山岳組織と名乗るだけあって
安全に対する意識が高い人たちの集まりだと思って加入しました
レスキュー訓練を開催したり、ビギナーへの指導、
教育に努めている会が多数ありますので、どの山岳会もすべて安全意識が高いと思ってました
A.残念ながら山岳会毎に安全に対する意識は全く異なります
安全意識の高い山岳会は講習会を頻繁にしたり、卓上での勉強から始まり
ウォールや岩場などで実地にて、みっちりとしごかれます
低い会ではレスキュー訓練など、1年にあるか無いか…、会員が高齢化し殆ど山登りをしてないなど
活動が停滞しています
会活動が活発かどうかなのも一つの見極めの方法になるでしょう
②事故や遭難の際の捜索
山行計画書を提出して行き
下山したら必ず会に報告をします
山行ルートやメンバーとともに装備計画も提出するので
事故や遭難の際の初動に役立ちます
捜索は会だけで行うのではありませんが
初動の際の所轄への連絡や家族への連絡等々
仲間が行動を起こしてくれます
A.所属している山岳会の捜索機能が動いているかどうかによる
とある山岳会で死亡事故が起きた時に、
当事者が会の代表者に電波がなかなか繋がらない中、遭難の一報を連絡し警察と救助隊を要請しました
その代表者が言った言葉は『ルートもよくわからないから自分たちで地元の警察に連絡して下さい』でした
当事者はその言葉を聞いて、後に『絶望した』と語っています
勿論、山行計画書もキチンと提出し会山行に行くと連絡した上で彼らは出発しました
しかし、会の代表者は山行計画書すら見ていなかったのです
また、別の山岳会では
とあるクライミングルートで滑落事故が起きました
参加していない山岳会の他メンバーに事故の連絡がまわり、
真夜中にも関わらず夜通し捜索・救助活動が行われました
残念ながら亡くなられましたが早期発見に繋がりました
③スキルアップ
会によっては一般登山者を指導しているようなスキルや指導員の資格保持者が所属している会は
最新の技術や情報が早く届くメリットもあり、切磋琢磨し技術を向上させていきます
また反面、己の経験値だけで何十年経っても当時の技術のままを教える会もあります
④仲間 ?
たった一人とか、数人で登っている山よりも
会に所属することで、気の合う仲間を増やすことが出来ます
当然、組織なので上下関係もありきで、引退された大ベテランが所属している会もあり
面倒だなぁと思う方もいるかもしれません
しかし、山という共通の趣味で会話が広がり自分の知らない分野を知ることがあるかもしれませんし
逆に全く合わない人と山に登らないといけないこともあり、良くも悪くも人に合わせないといけません
デメリットは何でしょうか?
①会山行の拘束
山岳会は会の方針によって異なりますが大体、2~3か月前に山行計画を立てます
毎月1~2回の山行や長期休みの山行や訓練やトレーニングなどです
基本的にそした山行には休みが合えば参加しなければならず
興味ないから一人で別の山に行くことは許されることはありません※
(※会の方針によって異なります)
嗜好や趣味の方向性の違い
上記のことから、自分の趣味の方向性が違う
山岳会に入ってしまうと、かなり苦痛です
たとえば沢登りが嫌いなのに、沢がメインの会に入ったら
苦痛以外のなにものでもありません
山といっても多岐多様に楽しみ方があるので
嫌いな山があるのであれば、しっかりとリサーチして入会するか否か
決めたほうが無難です
②派閥やグループ
会が大きくなっていくと派閥やグループが生まれやすくなります
比較的小規模の山岳会にはあまり無いように思えますが・・・
しかし、ロープを使う山行(沢登り・クライミング)などでは
やはりロープワークのパートナーなどを意識するようになり
なんとなく気の合う、技術的レベルも合う様な人同士で行くようになりますので
それなりにグループが形成されていくように思えます
そうしたグループにうまく馴染めない方は
少々居心地が悪いように感じるかもしれません
③技術や体力レベル
自分自身がソコソコの山をやっていて、これからもスキルアップを考えている場合、
会自体の技術レベルが低いときは物足りなく感じますし
逆に、明らかな自分の持っているレベル以上のハードな山行ばかりだと、
山行自体を苦行に感じ、山が楽しめなくなります
山岳会は常に人材不足とも言われるのでリーダークラスの人が会に何人所属しているかによって
会の雰囲気・レベルは全く変わったものになります
リーダーは山行を企画する場合に
会の趣旨に沿った山行を計画しなければならないので
会の方針と自分がしたい山行が違う場合は、山行自体が負担になるかもしれません
また、リーダーに技術が追いついてしまった場合
リーダーが少ない場合、そしてメンバーが育たない場合には
リーダーとして依存されるようになるとそれはそれで楽しくないかもしれません
山岳会は所属している人数ではなく、
現役として登っているメンバー人数とリーダーの人数やリーダーの趣味も含め
自分と合うのかどうかをよく吟味して入会することをお勧めします
山岳会の中には、丁寧に探せば、
あなたにあった会が見つかるはずです♪
ただ、山岳会は“無償で山に連れて行ってくれる組織”ではなく
自分も“登山活動を盛り上げ、山岳会に貢献する気持ち”が必要です
残念なことですが、
毎週のようにグループを組んで登山をしていた山岳会がパタッと活動をしなくなったり
何年も放置されている山岳会のHPを見ると
主体的に参加し山岳会をリードする後継者がいなくなってしまったのか?
仲たがいして活動停止になってしまったのかな?・・・と思います
山岳会に入るにはそれなりの覚悟が必要です
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