…ある日
今度の連休に長野県に行かない?
と野良猫くんが
近所に遊びに行く感覚で
いきなり言い出した(;’∀’)
長野県といえば、アルプス!!!
めっちゃ行きたいけれど(;’∀’)
家計を考えると…
でも飛行機代…高いし‥
遠いし
と渋るメス猫に
飛行機じゃなくて
もっと良い方法があるんだよ!
新幹線とJRで長野県岡谷市まで行けば
アルプスへのアプローチが便利なことを
長野県出身の同僚に教えてもらった野良猫くん
調べてみると
確かに、私たちが住んでいる場所からは
新幹線の方が断然アプローチが良くなるので
3日あれば余裕で行ける
行きたい!
行きたい!
アルプス、行きたい!
と3年位、聞いているメス猫としても
『 いつか願いを叶えてあげたいな♡ 』という
気持ちではあったので
金銭的な問題は一旦置いといて(泣)
そうだ!
アルプスへ行こう♪
…と、なったのである
しかし、季節は冬
アルプス未経験のにゃんずが
いきなり冬山チャレンジは無謀すぎるよね‥と話し合い
北アルプスの上高地観光を計画したのだが…
なんと冬季は閉鎖されており
(知らなかった^^;)
公共交通機関が全てストップしていた
片道30キロ歩けば観光地に行けるが、
時間的に厳しいので断念
南アルプスも考えたが
自由時間が1日しかない状況では
こちらもアプローチ的に難しく断念
そこで、いろいろ考え調べたにゃんずたち
そうだ!
ロープウェイを利用すれば
かなりの時間短縮になるのでは?
雪山登山も出来るんじゃ?!
と、やる気が出てきた2にゃんで
運行しているロープウェイを探しまくり見つけたのが
中央アルプスの
木曽駒ケ岳(2956m)である
しらび平駅からロープウェイが運行されており
6時間以内に山行を終えることが
出来れば日帰り登山も可能
ロープウェイも私たちが行く日から
運行が再開されているので
『これなら行ける!』
(前日まで点検運休だった)
ネット情報によると
雪山アルプス入門編と紹介がある位だから
難易度的にも大丈夫そう?ということで
木曽駒ヶ岳(2956m)へ決定!
中央アルプス最高峰である
野良猫君もメス猫も初のほぼ3000m級登山になるので
ドキ♡
ドキ♡
である
しかし、ココで問題なのは大量の雪山装備の荷物である
うーん、どうやって持って行こう…
と、悩んでいたので…
ホテルに宅急便で送っちゃえば?
そんなことできんの?!
うん。
殆どのホテル(※ホテルによる)は出来ると思うし
事前に電話していれば大丈夫だよ
※ホテル側もOKでした^^
キャリーケースひとつでいざ出発です☆
※移動めっちゃ楽になりますのでお勧めです(´▽`*)
初日は御柱祭で有名な諏訪大社で
登山の無事を祈りつつ
野良猫君に美味いうなぎを
奢って貰って(笑)
力を付けて
JRで駒ヶ根市へ移動です
ホテルに着くとちゃんと荷物届いてました(´▽`*)
明日は朝早いのでコンビニで
登山に持っていくジュース類を買い込み
準備万端で早めの就寝となりました
次の日は駒ヶ根駅からしびら平駅までの
直行便バスが
駒ケ根駅から出ているので
8時始発だけど7時から並びます
シーズンになるとバスに乗れない位
人が結構並ぶと情報にあったので
念のためです
※結果としては始発からは4組でした
バス待ち中
雷鳥の保護活動※をされている
とあるおじ様と
お話をする機会があったんですが
※中央アルプス雷鳥サポーターズクラブのメンバーの方でした^^
地元の方だったので
木曽駒ヶ岳のことを色々と教えて貰う事ができました
木曽駒ヶ岳はアルプス雪山入門編だと聞いたので
鹿児島から来たんですよ~(´▽`*)
アルプス雪山入門編?
いや(そんな簡単な山じゃないと思う)
そうかな?
…ん?!(;^ω^)なんだか
一瞬
不穏な空気が流れたぞ
やはりシーズンだとバスに乗れないこともあるそうなので
始発である駒ヶ根駅を乗り場に選んだのは
正解だったらしい
次の停車駅ではやはり全員乗り切れず
60名以上が次のバスまで待つ(; ・`д・´)
これでも今日は少ない方だというから驚きだ
しびら平駅着いても
ロープウェイに乗り切れない人達が続出
前の方に並べた私たちは乗れて一安心
ココで乗れなかったら
時間を大幅にロスし、山頂まで登る時間がなくなる可能性があるので
一番緊張した2にゃんなのであった
ロープウェイからの景色は高所恐怖症には…(;^ω^)
超怖かった(高さが半端ないよ)
千畳敷駅に着くと
そこはもう真っ白な銀世界が広がっていた
感動もそこそこに
早速登り始める2にゃん
ウキウキの野良猫くん
しかし50mも進まないうちに
この登山の恐ろしさに
気づいてしまったメス猫・・・
前日までロープウェイが運休してたから
もちろん雪道は無く
先行者もほぼ居ないので
トレースも出来てない上に
これはかなりのパウダースノーである
サラッサラである
トレースの後を踏んでもズボズボと
身体の半分以上が埋まり
雪にまみれて悪戦苦闘する
野良猫くんとメス猫
これが噂の
パウダースノー地獄ってやつかぁ( ;∀;)
亀の歩みで何とか野良猫くんを追いかけるメス猫だが距離がどんどん開いていく
そして上がる心拍数
ここは平地の約70%しか空気が存在しない世界なのだ
肺に酸素が上手く入らないような感覚がする
千畳敷カールの急騰では
さらに難しくなり
ラッセルも上手くいかず
どんどん足場が崩れていく
崩しながらも登れている野良猫に対して
雪に埋もれながら
もう焦りで泣きそうなメス猫
そしたら後ろから
先ほどのバスで一緒だったおじ様が
『こんなふうに前足を蹴るんだよ』
と教えてくれて
一緒に乗ってた別のおじ様まで
こうだよ!
と教えてくれました
優しい世界
メス猫のせいで後ろは大渋滞を引き起こしているのにぃいいい
本気(マジ)ですまぬ( ;∀;)
2人のおじ様たちのアドバイスで
気持ちを立て直して
何がなんでも
登りきらないと!
と少し冷静になって
亀の歩みで一歩一歩着実に進み
やっと
乗越浄土へ到達
もう疲れすぎて倒れ込むメス猫
今までの登山でこんなにもキツイ登山はあっただろうか?
何度もリタイアが頭をよぎるも
リタイアしたら
野良猫くんのガッカリした顔を
容易に想像出来るだけにできん!と
メス猫は耐えたのだ
ただ平地地点に着いても
標高は2858m地点のせいか
息が全く整わない
ゼェハァ、ゼェハァ(*´Д`)
高地に全く順応できていないのが
自分でもよくわかる
1番厳しいポイントは終わったので
あとは楽勝~
と思いつつも
身体は全然言うことを聞きやしないのである
もう寒いし
ツライし
喉も乾いてるのに…
ザックから水を取り出す気力がない
雪山遭難でダウンジャケット持っているのに
薄着で低体温症で亡くなった人の心境って
こんな感じなのかな‥
と余所事を考えながら気を紛らわすメス猫
メス猫さん、大丈夫?
お水のむ?
見かねた野良猫くんが
ジュースをメス猫飲ませ
メス猫のファスナーも開けたり閉めたり
(体温調節ね)
もっとジュースくれ、
ピヨピヨ
野良猫君はまるで
雷鳥のよう
そう本日のメス猫は
雪山に降り立った雷鳥のヒナ鳥なのだ!
野良猫くんは親鳥の雷鳥だから
ヒナ鳥雷鳥メス猫は写真も撮れないから
(気力なし)
野良猫雷鳥に
全部丸投げすることにしたピヨ
野良猫雷鳥は帰りの時間を気にして
ハッパをかけてくるぞ
中岳(2925m)を越え
今回の目的地である木曽駒ケ岳は
目前であるけれど
まだ坂道があるんか‥
と絶望的な気持ちになるメス猫
そして風速17mの爆風が
絶えず身体を打ちつけ
パウダースノーが顔面を叩きつけるので
結構、痛い( ;∀;)
神様〜30分で良いから風を止めてくれ〜
と、願いながら登るも
時々、風が止むタイミングもあったが
基本的には、あんまり聞いてくれなかった笑
木曽駒ケ岳へ登頂
中央アルプス最高峰である
野良猫くんもメス猫も
初のほぼ3000m級
感慨深いものがあるが・・・
景色が綺麗すぎて
感動とかよりも
どこを見れば良いか
よくわからないメス猫である
疲れすぎて頭が回ってなかったのかも知れない
遠くには富士山も見えた
帰りの時間もあるので急がねば
登りで約2時間30分もかかっているのだ
下山もそのくらい時間かかりそうと危惧するメス猫に
帰りは1時間30分くらいで
行けるって!
と励ます野良猫くん
もしロープウェイに乗れなかったら
帰れないので
頑張るメス猫
案の定、帰りも雪に足を取られる
一番の難所、千畳敷カールも
すごい急勾配で
足を踏み外したら滑落しそうだ
恐る恐る足を踏み出すメス猫に
野良猫くんが尻セードを勧めてくる
怖いが時間短縮になるので
実行するメス猫( ;∀;)
ピッケル刺すも案の定止まらない
(減速の効果しかないよね)
近くで休憩していた団体さんは笑っていたけど
こっちは命懸け~( ;∀;)
大分短縮にはなったけれど
帰りは大分、人が通ったお陰なのか
登りよりは楽に歩ける箇所が増え
結果1時間30分程で下山できた(;^ω^)
ね!
僕の言う通りだったでしょ♪
と得意満面の野良猫雷鳥だったが
ヒナ鳥雷鳥メス猫は
ハァハァハァハァ…ピヨ
と息が上がりっぱなしで
アイゼンを外すことすらできないくらい
体力が残っていなかった( ;∀;)
※結局、アイゼンも野良猫雷鳥が外してくれた
その後、ダッシュでロープウェイ乗り場へ行き
何とか乗車出来き
バスにも無事に乗ることが出来たのであった
※因みに恐ろしい事に
あんなにキツかった&遅かったメス猫のタイムは
標準ペースの4時間だった(;^ω^)え?
メス猫を追い越していった速い人たちは一体どれだけ速かったことか
バス停にて荷物の整理をしていると
今朝のおじ様に再会することができた
どうやら帰りの便も同じだった様子
おじ様はかなり登るの早かったのに
なぜ???
と思ったら
前岳の方で雷鳥観測を行っていたそうな
今回は1羽観測出来たと動画を見せて頂けた(´▽`*)
私たちの行った方向では雷鳥は観測出来なかったので
思いがけず最後に良いものを
見せて頂けて大満足な2にゃんである
あと聞こうと思って聞くのを忘れてた
熊の情報を聞いたら
普通に千畳敷カールまで熊が出るそうな( ゚Д゚)
今は冬眠中だけど
5月には小熊を連れた母熊が出てきて
千畳敷カールの岩場を駆け上がってくるそうな
人を恐れない熊なので結構厄介らしい
めちゃくちゃ怖いやんけ( ;∀;)
九州の熊はどうなんですか?
と聞かれたので
野良猫&メス猫
『九州の熊は大分前に絶滅しました!』
と伝えたら、大変驚いておられた(; ・`д・´)
こういうのって
所変われば品変わるで
※その土地土地で風俗や習慣、言葉が異なり、品物の名称までが違うことをいう
違うのは当たり前なので
知らない土地では
自分の経験や物差しだけで測ったらいけないんですよね
この登山で地元の方と
最初に出会えたのは僥倖でした
お礼を言ってお別れしました
また、どこかの山でお逢い出来れば素敵ですね♪
ホテルまでの帰り道にて~
実はメス猫ね
何度もリタイアしそうで
今回の雪山登山めっちゃツラかったの~( ;∀;)
野良猫くんだけ先に行っても良いよって
何度言いそうになったか‥
でも、そしたら野良猫くんは
めっちゃガッカリするよなぁと思って
死ぬ覚悟で登ったんよ(褒めて♡)
うん気づいてたよ(;^ω^)
メス猫さん結構早い段階で
死にそうな顔してたもん
でも一緒に登頂出来ないと
一緒に来た意味ないからさ
メス猫さんは出来るって信じてたよ(´▽`*)
僕も最初が1番きつかったよ(笑)
その割にはサクサク登ってたよね?野良猫くん‥(;^ω^)
体力的にも体質的にも雪山向きなんだろうなぁと思う
また次回はもっと実力つけてから
中央アルプスに戻って来たいと思ったメス猫なのでした
今回の旅費代 2にゃんで総額126,964円※にゃんなり
※旅費のみ(バス代・ロープウェイ代含む)
お金も体力も貯めるぞ〜!(泣)
と誓うメス猫なのでした
にゃんにゃん☆